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何でもユダヤの陰謀 3

ユダヤ陰謀論が、ユダヤを隠れ蓑にした陰謀であるという説を何回か提起しているが、何回も話題に出来るのにはわけがある。

社会的に大きな出来事には必ず、ユダヤ陰謀論がとってつけられるからだ。彼らは、社会的な動きはユダヤ財閥の陰謀によると騒ぐ。そして、その動きがユダヤの目指す世界改造、例えば金融を統一したり、疫病を流行らせて人口を減らす計画の実行とされるのである。しかし、実際は、事の経過を追っていくと、陰謀説の言う結末とは逆の方向に事は進展している。そうすると、ユダヤの陰謀は民族の結束の前に失敗したとか、陰謀と悟らせないためのフェイクで実の計画はこうなっている、と次々話がつけ加わるのである。何度も言うように、それだけの大それた陰謀が得体の知れないオカルト研究家もどきの自称歴史家に筒抜けになるものだろうか。第一、彼らの語る陰謀は実現せずに、ことごとく失敗か莫大な損失を生んでいて、陰謀としては失格である。ことさら恐怖を煽る必要があるとは思えない。

ユダヤ陰謀論は子細を検討すると何とも馬鹿馬鹿しい。

バブル経済ユダヤが起こしたというが、客の資金を責任もって運用する投資会社は儲からなくなると判断したら他社に乗り遅れないうちに資金を一斉に引き上げるのは当然である。しかも、これでユダヤは丸儲けしたとは言い切れず、日本で営業しているユダヤ系の会社や石油会社といったユダヤ系の影響にある会社は他の日本企業同等に損をしているのである。しかも、日本は東アジアで古くから政情が安定した自由主義国家で、オーストラリアよりも成長著しい地域に近いので企業活動の拠点を置くには最適の場所である。その国を不安定化する陰謀を仕掛けるのは割に合わないのではなかろうか。

世界人口を1/4に減らす計画にしても、その説が出た頃の4倍近くに人口が達していることのおかしさを誰か指摘しないのだろうか。そして、そこまで増える前に陰謀が得意なはずのユダヤが何もしていないのは、これまたおかしな話である。ちなみに、人口を減らすのではなく爆発的に増やしているのだという説もあり、ユダヤ陰謀論者が確信的な根拠を持たずに目の前の事象をかたっぱしからユダヤと関連付けていることが伺えるのである。

エイズウイルスもユダヤが開発したヒトの免疫系が太刀打ちできない生物兵器で、既存のウイルスの形質を組み合わせて作った人工物なのだそうだ。これが本当なら、科学の力で未だに不可能なはずの生命の創造をたやすく成し遂げていたことになる。また、その行為自体が生物学の歴史に残る栄誉であり、陰謀の為に秘密にしておくよりも世間に公表したい誘惑に負けるはずだ。未知の特徴を持つ生物を何でもユダヤの陰謀で作られたと主張する人は、カモノハシにも文句をつければよい。

ちなみに、東京大学の図書館はロックフェラー財団の寄付で建ったそうだ。だからといって、その大学の学生はユダヤに洗脳されたエージェントとはいえない。収蔵資料の内容の大半はユダヤと関係の無い普通の本であり、学問の対象もユダヤの意図とは縁遠いものがほとんどだからである。例えば、源氏物語の研究にユダヤが介入しても何の意味もないだろう。

挙げれば挙げるだけ無残な面が浮き彫りになる。

ところで、「地涌」という言葉をご存じだろうか。余り見かけない言葉だとおもう。このHPで何回か言及したユダヤ陰謀論者が好んで使っている言葉だ。日本には元来の地涌の力なるものがあり、日本には何度もユダヤが侵入しようとしたピンチがあったが、救世主のように天才たちが立ち上がり、ユダヤの侵入を防いできたという。この地涌という言葉を好んで使っている勢力がもう一つある。それは、政権与党を率いる某巨大宗教だ。彼らは、教団を破門した本山の寺の組織破壊を意図して中傷ビラを配っている。そのタイトルが「地涌」。この宗教は過去に共産党とトラブルを起こしていて、この陰謀論者の共産嫌いと主義が合う。つまり、反共産の接点で陰謀論者が宗教に懐柔された可能性がある。更に、さきの民主党メール騒動では両者の影が見え隠れしていたことは以前書いた通りである。色々な動かぬ証拠を追っていくとユダヤの陰謀と主張することが何かの陰謀に見え、実際そのように機能しているのである。

このユダヤ陰謀論者がある保守系の月刊新聞にとりついている。この新聞は某宗教に敵対的であり、資金難につけこんで懐柔工作がされないか、足元をすくわれないか、日本で真の公正中立メディアがなくなりつつある中で心配である。

(C)2007

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