はてなの決心高度

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。

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Amazonで無縁社会宣言

都市から地方に住んでもネットがあるから大丈夫という意味不明な主張とともにしばしば登場するものがAmazonである。彼らはAmazon楽天が大好きだ。Amazonで注文すれば何でも買えるから地方に住んでいても大丈夫といった用法で登場する。

 

これもネットがあれば情報格差は埋まるという主張と同様に、現状を無視した机上の空論である。具体性を欠いた浅い考えだ。口では地域密着、地方LOVE、都会は駄目などと言いながらも全く地元の方を見ていないに等しい本性が見て取れる発言でもある。

 

まず、ネットで買うという行為は地域の商店を無視する行為である。

 

大規模小売店の全国展開を批判しながら、買い物は地元商店ではなくイオンで買う行為に等しい。地域にすり寄るくせに、その地域での経済活動を拒否宣言したと解釈されても反論できない。Amazonで売っているものは大抵は最寄りの地域の店でも入手できるものか、その場に在庫がなくても注文して取り寄せれば入手できるものが多い。品質や真贋が重要な高価なものは通信販売ではなく実店舗で購入するだろう。だから、目的のものを入手するための手間を惜しんで安易にAmazonを利用する行為は地元商店と経済的な付き合いをしないと宣言しているに等しい。ましてや、値段が安いというだけの理由で地元商店を無視していれば陰口をたたかれるもとになるだろう。もちろん、そこまで人間関係が濃密でないところならば大抵のものが入手できる開けた土地だろう。

 

ところで、地方でもネットがあれば格差は無いという主張をするのであれば、その土地の住民もネットができるのだからネットを見れば、都市部と地方の格差はネットのないところでもなくなっていると思うのだが。なぜかわからないが、衰退している地方を擁護する連中ほどその主張は異様に都会目線な傾向があって、肝心の地方に対する見解は具体性を欠く夢想に等しい内容が次々出てくるので、毎回呆れる。周りの人間(地元民)は時代の先端から遅れた馬鹿者ばかりだけど、自分はネットの情報でup to dateだから最先端のお利口さんだ、とでも言いたいのだろうか。

 

だから、ネットがあれば大丈夫という主張をすればするほど、その土地の人間を下に見る行為に等しい。だが、現実には立場が逆になる。

 

地方では地元民がよそから来た新規住民をいつまでもよそ者扱いし、足元を見て格下扱いしてことあるごとにバカにしたり、やることなすことすべてに言いがかりをつけて足を引っ張ったり、陰湿な面がある。

 

狭い村の中で何千年何万年と同じ顔ぶれで近親相姦まがいにウジウジと増殖し、その中の安っぽい序列のなかで大したことのない己を権威づけて、その権威を維持するためにお互いに自画自賛し合って維持してきたような場所だ。特に、今でも開明化していないところほどその傾向が強い。

 

狭い人間関係の中で相互監視をし合って、ことが起こればすぐに足を引っ張って潰し、誰かが出し抜いて自分たちよりもいい立場に立たないようにするという不毛な争いを続けてきたためである。そのような地域は、開明的な知識には縁遠いし、経済的にも見栄は張っても実際には立ち遅れているところが多い。

 

そんな中で、ネットの知識をひけらかしたり、次々と小包で物を取り寄せていればたちまち批判対象になる。周りが貧しい中でおしゃれ感覚で演出された田舎暮らしなどをしていれば、たちまち浮いた存在として目につく。地方は佐川急便や郵便局の配達員も数が限られていて同じ顔ぶれであるし、それが地域のメンバーであれば何を配達したかも筒抜けかもしれない。だから、地元の店で買わなかったとか、通販で派手な買い物をしまくっている、とか陰口をたたかれるようになる。

 

もちろん、そんなものは無視すればよいわけだが、無視して彼らに迎合しない行為は地域の人間関係に拒否宣言をしたに等しい。また、陰口の延長には嫌がらせという実力行使がある。ゴミ捨てや汲み取りが出来ないように妨害される可能性すらある。生活に実害が出るわけだ。汲み取りは畑にまくとしても、次々届くAmazonの段ボール箱はどうするのだろうか。ヤギにでも食わせるのか。

 

それでも、批判は意に介さない、これからもネットとAmazonで都市と変わらない生活をしていく、というのならば、初めから地域住民が他人の生き方に干渉してこない都市部に暮らしたらいいのではないだろうか。バブルの時代ではないので土地の値段はひところよりも安い。郊外という選択肢もあるわけで、利便性と自然環境のバランスは都市部近辺だけでも十分に追求できる。

 

だから、ネットやAmazonを心のよりどころにする人たちは初めから地方には住まない方がよい。そして、テレビの伝える内容をうのみにしないようにすることだ。テレビに登場する田舎暮らしで、こぎれいな家に住み、地方でもネットがあれば大丈夫的な発言をしている人たちは、大抵はその地域では浮いた存在でコミュニティから疎外されているような人たちだ。だから、取材後数年で離村しているかもしれないし、ずっと住み続けているならば、どこに住んでもひと悶着起こしそうな困った人たちだと思ってほしい。

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