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飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。

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同人創作という甘え

ある芸能人や著作物のファンが、自分がそれを支持しているという情熱の結果から勝手に著作権を侵害したパチものをこしらえて頒布するような行為がよくある。

ネット上やYoutubeには、特定の芸能人のファンだと称する連中が、出所不明の画像や音楽や映像を掲載している。これらの大半は正規に掲載してよいものではないだろう。これらが掲載されているサービスは、この出所不明のファイルを求めて閲覧するユーザーに広告などを表示して利益を得ている。だから、間接的に大手の動画サイトやTwitterなどが海賊版を換金しているのと同じである。

昨今は同人誌なるジャンルが盛況である。特定のアニメや漫画などの原作に、ファンが勝手に妄想した世界観から原作のキャラクターの意匠をそのまま流用して創作したものを有償無償の形でばらまく行為が大規模なイベントまで開催されて行われている。この場合、同人誌の制作者たちは自分たちの立場は著作権法上グレーであるという認識をしている。

それは、グレーであるからこそ節度を守って創作していこうという立場ならまだいいのだが、一部にはグレーだから違法ではない、だから大手を振って創作していい、という居直りにも似たスタンスの者もいる。彼らは原作者や出版社が不快を催す二次創作を制作して莫大な利益を得たり、そのことが問題視されだすと自分たちは作品を愛するファンだという立場をことさらに表明したり、二次創作者の権利を振りかざす。わいせつ物と指摘されたら言論弾圧と主張したり。そして、原作者や出版社が法的対応をとりづらい状況下で勝手な作品を作り続けるのである。

何故、創作者や出版社と同じ土俵に立たないのだろうか。自分で一から創作したものを世に出す方法もある。それは商業ベースでなくても同人誌の世界でもできることだ。わいせつ物と言われたくなければ、規制を守ったものを作ればよい。他者の創作物で自分もストーリーを組み立てたいならば、その原作者の原作ライターやアシスタントにでもなったらどうなのだ。

要するに己の創作欲を満たすために、グレーな領域以外の正当な色々なルートがある。もちろん、漫画家の弟子入りや商業デビューというのは簡単ではないのだろうが、同人誌を出して換金するという行動自体が私たち一般市民から見れば、常人が簡単にできない行為をしているのだから、もう一歩先のプロになるための努力をしても良いものだろう。

プロになるまでのプロセスは大変な関門がいくつかあるのかもしれないが、逆に創作物から利益を得る特権を得ている者はその関門にパスした者である。それを回避して同人誌で他人の創作物で二次創作をして利益を得る行為は、やはり海賊版の粗製乱造にしか見えないのだ。それゆえ、この種の連中は権利の誇示やグレーな立場の自己正当化などを弄して、結局社会から大目に見られる立場に甘えているだけに過ぎないように見えてならない。

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