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飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。

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今の社会に学歴は不要!

仕事に学歴は関係あるか、という質問に6割がいいえと回答した調査があるという。だからといって、今の時代は学歴は意味を失ったり不要になったり、低学歴無知無学でも居直れるのだろうか。ことあるごとにこの種の極端な学歴不要論が登場するが、それが支持されるのかというと、それは違うだろう。

仕事に学歴が不要と回答をした人たちはすでに学歴などで選別済みであって、それをスタートラインにして次は能力で選別される段階になっているに過ぎない。

過去を思い返してみてほしい。幼稚園、小中学校で受験などをしない限り、その地域の色々な家庭の子供がそこには集まるわけで、ごった煮状態である。しかし、その全員が全く同じコースを辿るわけではないだろう。全員がパチンコDQNになって10代で子供作って結婚などというコースも稀有であろうし、全員が有名大学に進学して大手企業に就職というコースも稀有である。その辺の公立の学校なら、大体社会の分布と同じくらいに将来は振り分けられるだろう。その中には犯罪者もエリートもいるわけである。

そして、現実には昔の同級生は多様な将来を迎えているのにその事実をなかなか意識しないのは、普段は皆自分たちの所属している階層の中で生活することに慣れてしまってお互いのことを意識しないからである。小中学校では皆同じ学校に入れさせられても、その後義務教育ではない進学、就職というプロセスを経る。その際に段々能力別・学歴別の選別を経る。結果として周りは似たような能力の人ばかりになる。その選別済みの均質集団の中で学歴を聞くのは意味のない問いだと思う。

では、仕事に能力は必要か、という質問を同じ回答者にしたらどう答えるだろうか。恐らく9割ははいと答えるだろう。少なくとも、就職の採用する側は仕事を身に着ける能力、転職者ならなおさら実績を期待して採用するだろうから、職場の面子はほぼ同じポテンシャルくらいは有している。その中に、能力の劣る者を無理やりねじ込んだら、その集団の中ではお荷物になるだろう。これを誰もが感じるとすると、やはりその集団は小中学校の頃のようなごった煮状態ではなく、均質集団なのである。

もちろん、職業の中には、医療関係の独占資格職、司法職、航空機操縦など資格取得に一定の学歴を要したり、試験合格が必要だったり、その後の教育履修が必要なものがある。これは学歴と能力が相関するだろう。

だから、学歴不要論が出るたびに厳然と存在している社会の選別と振り分けられた集団の存在をひた隠しにでもするような違和感を感じるし、不要と言ってのけるのはその主張をする者の属している集団が学歴も能力も要していない、マニュアル通りに動けばよい、安く使える人材を集めて酷使して次々やめさせる社会の掃き溜めのような場なのではないかと思わざるを得ない。

確かに、給与所得が減少して物価はあまり下がっていない昨今では、吉野家ワタミのように何故かあの価格で商品が提供するために企業努力しているところは助かるし、家賃や光熱費、食材などの固定したコストを除くと人材が酷使してコストを削れる部分なわけで、その意味ではこの種の産業に携わっている人たちが胸を張って学歴は不要と言ってのけるのも、現代社会の注目産業ならではの自信なのかもしれない。

どれだけ社交性とか言おうが、最終的に人は似通った人たちとばかり集まるものだ。社会格差をどれだけ批判しようとも、人が社交的である限りその種の層は自然と形成される。今居とどまっているその集団の質、面子の層、そこから一生の終着点をある程度予測できる。

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