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はてなの決心高度

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。

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webページで明記してほしいこと

web制作

色々な興味ある話題であちこちのHPを見ていると、たまに食指が伸びかかる話題というものがある。たとえば、郷土史である。なかなか出版レベルに載せられないようなマイナーな話題や、製作者などが撮影した貴重な当時の写真などを掲載していて、見ごたえのあるものが多い。

そのようなページで、たまに内容を総まとめにしたような冊子を頒布していたりする。そうすると、ふと食指が伸びて注文したい衝動に駆られるのだが、いつもそこで手が止まる。

「頒布する、というのはいつの情報なのだろうか?」

実はその一点が明確になっていないページは多い。ページの体裁がなんとなく世代の古いデザインで不安になる。そもそもページの作成年月日自体が明記されておらず、不安になってトップページに戻ってみると日付が2004年ごろで、10年近くたった今も頒布をしているのかはっきりせず、入手を諦めたことがあった。

ブログ時代になって自動的に日付がつくようになったが、個人レベルのユーザーが作ったHTMLサイトでは、この種の話は物販に限らず多々遭遇する。掲載されている話は一体いつの話題なのか、その内容は現在も有効なのか、それがよく分からないページが多い。あるいはアップロードされているPDFなども同様である。ファイル名を見ると西暦年月日になっている時があるので、URL欄を見ることもある。

もしかしたら、トップページを見ると作成年月日が分かるのかもしれないが、検索エンジンでたどると必ずしも日付を明記したページから閲覧がスタートするわけではない(それを調整する業種もあるわけだが)。特に、10年近く前に作られたページをもとにして細々と現在も内容を継ぎ足しているか、更新をある時点で放置してしまったようなサイトだと、当時多く使われていたフレーム形式のサイトだったりする。そうすると閲覧をスタートしたページはフレーム形式になっておらず、そこからトップページに飛んだり、フレームのメニューからたどる方法が無い。

かくして、作った人間以外いつの情報か不明なサイトができてしまい、作成者の意図とは裏腹に現時点での有効性が疑われて、見る価値のないサイトとして見なされてしまう結果になる。歴史的に見れば、過去を振り返る資料になるのかもしれない。ただ、それとて「いつの時点の情報」という注意書きがついた時だろう。

そこまで作成日の明記にこだわる必要が一般ユーザーにあるのか、それを疑問に思う声もあるかもしれない。作成日が分かれば、それは当時の情報であるというメディアリテラシーが働く。そして、その後の展開もきちんと調べたうえで情報の真偽の判断を決めることができる。今では有効ではない情報に振り回されずに適正な判断をする助けになるのである。

実例を挙げると、現状ではすでに閉店したお店や観光スポットなどの情報がその後の追記などもないままで配信されているのを見ると、その内容を信じて現地に行って路頭に迷う人もいると考えられる。また、事件などもその後の調査や裁判などで当初のイメージとは逆の展開や新事実が出てきて、それを知るか知らないかで事件の真相について真逆の考えを持つ可能性もある。特に、最近は逮捕記事が保存されることを人権侵害と騒いでいる元受刑者などがいる。その主張は疑問の余地があるとしても、逮捕されて公判で無罪だった場合、その情報が行き渡っていないと永久にその人を犯罪者として決めつける人たちが一定数出てきて人権侵害になる可能性はある。スマイリーキクチという芸人に誹謗中傷していた人たちの多くは、おそらくはその程度の情報を鵜呑みにしていたのである。

また、サイトの内容は二次利用される可能性がある。2チャンネルあたりのコピーペースト拡散や、Yahoo知恵袋の回答でも「現在はそうであるか不明」な内容を記載したHPのURLを張り付けた回答に対して、質問者が「わかりました」などと納得するやり取りがまかり通っている。この種のページは検索でも上位に表示されるので、同じような疑問を持った人はそれを見て鵜呑みにしてしまい、嘘が拡散されて嘘のまま固定されてしまう可能性もあるのだ。

ネット以外なら真相がわかる分野がある。元芸能人の現在など、あまりネットに情報が出てこなかったり、過去の書籍などを調べれば書かれているがネットでは十分内容が網羅されていない分野がある。そうすると、少数の情報の少ないサイトは作ったまま放置されても検索で上位に残り続ける。Yahooの知恵袋などの質問サイトの回答者は決して情報の万全性や内容の責任を負って回答しているわけではない。回答して評価が高いとユーザーのランクが上がったり、ポイントがもらえるなどの目的で、やっつけ仕事で片づけてポイント稼ぎをしているのである。だから、適当に「芸能人 現在」などと検索して見つかったサイトのURLを張り付けて作業完了、情報の有効性などはまったく着目していないのである。

その有名な例に「働いたら負け」の男性がいる。2004年ごろにテレビで取材を受けたニートの男性である。この男性については画面をキャプチャーしたものや、見た目の似ている水泳選手が空港のイベントに参加した写真と掛け合わせたものがネットで拡散された。また、一部のネット掲示板では取材がやらせだったという説を唱える者もいて、それは過去ログなどで閲覧できる状態になっていた。そのため、Yahoo知恵袋でこの男性の現在について質問があると、空港に就職したとか、実はやらせで劇団員だったとか、そういった回答がなされた。ところが、2011年にこの男性が突如ニコニコ生放送で顔出しをして対談番組に出演した。その場で明らかになったのは、男性はやらせでも何でもない単なるニートで現在も仕事を探しているという事実だった。この段階で知恵袋の回答はガセネタと確定したわけだが、それでも件の質問ページは残っているし、その内容を信じている人たちはいるのである。

Googleは日々あちこちのサイトをクロールして検索エンジンの精度を上げる試みをしている。次何か順位付けの指標を作るなら、作成年月日のはっきりしないサイトは優先順位を落としてほしい。個人でサイトを作る人たちは、是非記事のどこかに作成年月日や内容の有効期間などをきちんと書いていただきたい。

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