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飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。

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思想に走る人たち

世の中には宗教に走る人たちの他に、思想に走る人たちというのが一定数いる。それも思想家のようなものとは違って、宗教の信仰の対象の位置に思想がくるのである。この種のおかしな方向に走りやすいのは、実はすでに何かしらの宗教に入っているような人たちや、自分に信念や自信のない人たちだ。

前者というのは、自発的に信仰しているわけではなくて家庭で強制した宗教に入っている場合が多い。強制されると飽きるし、自分から信仰していこうという気にもならないのだが、棄教すると罰が当たるという教義があったりして完全に離れるのが怖かったり、これまで習慣づいていた拝む対象が無くなる生活に抵抗を抱く。そうするとその代りのものを求めるのである。

例えば、創価学会やそれと対立している団体の信者が自分の属している宗教をやめて無宗教になるわけでは無くて対立団体に入信し、今度はかつて絶賛していた団体の教えが間違っていて現在の教えが正しいと狂信的に主張しだすのに似ている。キリスト教でも本流から外れた人たちにはそういうのがいるだろう。それで、脱会して自由になるはずが無宗教になる代わりに思想に走るのである。

後者は、カルト宗教の餌食になりやすいタイプだ。だから、場合によっては宗教狂いになる可能性もある。誰からも好かれないし、相手にされない人たちがいるだろう。彼らのような人たちは、自分に自信が無いし、場を仕切る人たちの顔色を伺ったり、その陰で立ち回って生存してきたので自分の意見というものが無い。だから、他者から「君は素晴らしいね」などと認められると、それが嘘でもその気になってしまう。そして、自分を認めてくれるものや立場を与えてくれるものに傾倒していく。

全国から学生が集まる大学の学生が多く下宿する土地には、宗教団体や政治団体の勧誘拠点がある。上京して来て一人暮らしで不安だったり、その中で周囲とうまくなじめないが、プライドは人一倍高くて人の上に立ちたい、そんな人物がいたらねらい目だからだ。色々と劣等感と不満を持っているところに近づいて、ちょっと絶賛してあげて認めてあげるだけで勧誘の手に落ちる。彼らが卒業すれば有名企業勤務で社会の中枢に関係者を送り込めるし、お布施収入も見込める。だから囲い込む。地方上京者だと大事に至っても親が察知するまでに時間がかかるので、それまでのうちに丸め込めばいいわけだ。学生運動全盛期に勧誘されて、いまだに時代遅れの亡霊のように活動している老人左翼たちは、ほとんどそのような形で勧誘されて活動にのめりこんだ犠牲者たちである。

正直、前者も後者もカルト宗教の勧誘手法そのものなのだが、オウム真理教事件以降宗教という言葉に対して抵抗感を抱く人たちが多くなった。また、新入を獲得するチャンスの大学が中立的立場から転じてカルト勧誘対策を公的に打ち出すようになったために、宗教勧誘は地下活動的に潜伏するようになりつつある。ただ、カルト的な傾向を持つ政治団体については明確に対応できないのか、野放しのところが多い。

だから、カルト宗教の代わりに宗教法人の認証を受けているわけではないのだが、時代遅れの主義主張を強制して実質宗教の戒律並みにメンバーを拘束する、そういった思想を掲げる人たちに要注意だ。

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