はてなの決心高度

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。

ADs

CoreM搭載PCに何を求めるのか?

先日発表された新しいMacBookのせいなのか、あるいは新年度を見据えた機材購入の時期だからかは知らないが、CoreMプロセッサについての情報を探る利用者が急増している。すでにCoreMを採用してインパクトのある機材をリリースしているLet's note RZ4と、それを意識したかのようにシルバー以外にピンクゴールドっぽいカラーリングの筐体も採用したMacBookMacユーザーとLet's noteユーザーで二分しそうな研究機関からのアクセスの多い当ブログの読者層だと、確かにどちらを選定するか迷うことだろう。

購入しようと決めたものの、諸般の事情で購入の延期を余儀なくされている現在の状況では説明のしようがないのだが、スペック表から分かることがある。端的に言えば、通常動作では遅くないだろう。

この種のCoreM搭載のPCは従来のUltrabookタイプのPCよりも軽量でバッテリも小さいはずなのに、従来のUltrabookと同程度あるいはそれ以上の駆動時間があることをうたっている。実際、省電力の邪魔になりそうな高精細度のディスプレイ搭載でも、他のサイズが大きくて重量も倍近くある高性能CPU搭載のUltrabookと同程度の時間駆動している。ディスプレイの消費電力は他のモデルと同様なのだろうから、ディスプレイの分の電力ロスを補いつつ、小さいバッテリでも長時間駆動できるだけの省電力が実現できているわけだ。それだけ省電力だと、パワーは当然抑え気味になるだろう。CPUの低性能はSSDを採用することでごまかしているのだろう。SSDなら高回転のHDDよりも高速に動いてくれるし、軽量だ。また、CoreMは複数コアであり、ブースト時のクロック周波数が(どのような条件の時にブーストするのか、そのへんの機序が今一つ理解できないのだが)、同価格帯のCore i3とかi5とかi7とかのUltrabookの最低スペック程度には出ている。

少なくとも、MacBook Airが登場した当初、薄いだの軽いだので騒ぐ程度で、実際のところの踏み込んだ動作で試さないで礼賛ばかりしており、今もその評価が変わらないようなユーザーならば、使っていて不自由は感じないのではないだろうか。だが、エネルギーの消費量相応に力量が発揮できるという、従来のCPUで見られた理屈から言えば、省電力の分だけ何かが犠牲になっていると見るべきだろう。それは、既存のIntel系のCPUだとCPUに内蔵されているグラフィックの機能なのかもしれないし、CPU全体でもデュアルコアをブーストしてもせいぜい2GHzにも満たないような、15インチ程度のノートPCやデスクトップから見れば2007年ごろのCore2 Duoレベルのスペックで64bit OSを運用することかもしれない。

Youtubeを見ていると、RZ4の上位モデルでPhotoshopなどを稼働させているユーザーの投稿動画がある。このあたりの挙動も参考にしてみてはどうかと思う。多分、windowsで動作するソフトは大抵起動する。だが、画像処理ソフトで何枚もレイヤーを重ねたり、AfterEffectで動画を加工しまくったり、CGが動きまくるゲームなどでは一見省電力でも軽快に動いて見えるCoreMの馬脚の部分が現れることになるだろう。

今、これを書いているPCはシングルコア1.5GHzだ。この性能だと2004年ごろに購入したwindowsXPの最安価格帯のノートPCのCPUと同程度である。当時でも最低ランクだったのだから、今なら最低どころではない。これでwindows7 Pro 64bitを運用している。それでも現行のwindowsなので一通りのソフトは稼働する。普段はメインで利用しているPCの予備用としての待機であり、携帯してテキストエディタで文章を書く程度の操作ばかりだから、それで事足りている。だが、ちょっと踏み込んだことをしようとすると遅さが目につく。30分のDVDを焼くのに6時間かかる。インターネットブラウザの動作が遅くて時間のロスに感じる。ウイルス対策ソフトのフルスキャンをすると丸一日かかる。

私は、低性能なPCだろうと携帯性が優れているからというだけの理由で、シングルコアのPCを使い続けている。RZ4も同じ携帯性の優れたキーボードを初めから具備しているPCという理由で購入を検討している。決して、高度な動作は期待していない。動画の複雑な加工とか、CPUの処理力を要する動作については緊急時の代理で動けばありがたいレベルの期待しかない。CoreMのサイズ自体が100円玉程度なのだから、現在のCore i7あたりと比べれば人間の脳対猫の脳くらいの勝負がつくのは目に見えている。

CoreM搭載PCの購入を検討しているのであれば、従来のように高度な処理ができるかを気にするのではなく、サイズとか重量のような別の要素をメインで求めたほうがよいだろう。実際、小型とか、薄いとか、長時間駆動とか、インパクトのある特色を各社が打ち出しているわけだが、それこそがCoreMマシンの強みだろう。それらの理由で選定するのであれば、一般のPCのような高度な処理ができないからと言ってマイナス評価を当該機種に抱くことは無いだろう。

広告を非表示にする