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はてなの決心高度

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。

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上大岡のホテル

社会

ここ数年、毎年数日間実施される講習のために、横浜市南部の某所に近い場所に宿泊する必要が生じている。予算上ビジネスホテルへの宿泊程度しかできないので、あちこち探してみるのだが、桜木町や関内などの都心部にあるビジネスホテルは予約が埋まっていて部屋を取れない。鶴見・川崎や新横浜にも一定数のビジネスホテルはあるが、遠すぎる。横浜駅周辺はビジネスホテルよりはシティホテルばかり。根岸線も関内から先は住宅街でホテルは無い。大船や横須賀もあるが、それだと横浜市北部と同じくらいに遠すぎる。

宿泊場所に困ってあちこち探していた時に、ちょうど良い距離にある上大岡に「富士ホテル」というホテルがあるということを知って以来、ずっとそこを利用してきた。この上大岡富士ホテル、ネット上を閲覧してみてもホテルについての情報がホテルの公式サイト以外では全く出ておらず、初めて予約するときにはかなり躊躇した。ネット予約もできるのだが、いわゆるあちこちのホテルが利用している全国共通の予約システムではなくて、メールフォームと帳簿でアナログに行っているようで、予約後にホテル側から電話で確認が入ってきて予約確定という変わったシステムだった。

現地に行ってみると、築50年くらいの古い建物の旧館と、新しい新館という構成のホテルで、旧館の小さな窓口のようなフロントでチェックインして宿泊する形式のよくある駅前旅館のようなところだった。新館も新しい外観だったが、内部の家具や電化製品、カーペットはかなり古い感じであり、建物の窓の一部もネジが欠落して開かないと貼り紙がされていて、築25年くらいは経過している感じだった。PCを使ったり、携帯を充電しようとするとコンセントの位置が遠かったり、情報機器が出回るよりは前の世代の建物なのだろう。

ただ、宿泊場所としては快適だった。駅には近いのだが路地から入ったところにある住宅地の中という立地なので夜間でも静かであり、コンビニの他に駅周辺の総合スーパーもあるので食事の調達も容易だった。そして、予約しても大抵は空室が押さえられるので、その点でも都心部のホテルよりは利用しやすかった。似たような理由なのか、自分以外にも宿泊者はいて、深夜に廊下を数名で歩いている音やドアを開け閉めする音がしていた。

そんな上大岡富士ホテルだったが、昨年予約するときにホテルのHPに変化があった。それは、旧館をリフォーム工事のために休館して新館のみで営業をするという告知がされていたのだ。どっちみち宿泊するときは新館利用だったので、気にしていなかった。そのまま宿泊の予約をしたのだが、予約確認の電話が来なかった。これも、これまで無かったことだった。ただ、予約はとれているということだったので、そのまま現地に行った。そうすると、旧館は工事をすると称していたのだが、単に電気を落として使っていないだけで、工事が入った風には見えなかった。そして、リフォームしているはずがチェックインは従来通り旧館の窓口で行っていた。

思えば、そのころから話が水面下で進んでいたのかもしれないが、今年宿泊予約をするためにホテルのサイトを見てみたら、コンテンツが消失していた。廃業なのか、単にサイトだけ閉鎖して業務は継続しているのか、はっきりしなかったので少し検索してみると、「まちBBS」の上大岡スレッドのところに富士ホテルが休業したという記述があった。その書き込み以降を追っていくと、6階建てのマンションへの建て替えがあり、近隣世帯には建築計画が配布されているということだった。

建て替えなら休業ではなくて廃業ではないか。しかし、旧館だけ建て替えで、作業関係で新館を貸し出すという意味での休業なのかもしれない。しかし、新館だって内部は古かったので一緒に建て替えだってありうる。売り上げが半減した状態で中途半端に古い建物を維持しながら、今後も旅館業を継続しろというのも無理難題だろう。とにかく、今年は別の場所を探して予約しなければならないようだ。

上大岡富士ホテル、休業の話すら「まちBBS」しか情報が無い。ホテルサイトの口コミも、内部の部屋の写真も、ネットを見ていると情報が無い。そんな上大岡富士ホテルの写真を2013年に宿泊した時に外観だけ撮影していた。きちんと旧館と新館を撮影していた。旧館の写真を見ていると、京急の車窓に向けたネオン看板が写っているのだが、そこには「ホテル富士上大岡」と書かれており、サイトでは「上大岡富士ホテル」と書かれていた。正式名称すら不明なままで、上大岡の街の記憶から消えていく。

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