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はてなの決心高度

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。

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「更生」は何のためか

1990年代に神戸で凄惨な事件を起こした「元少年A」が、自作のホームページを披露している。その事件の劇場型な内容や、遺族の感情をよそに著書の出版を強行するあたり、自己アピールをして目立ちたい傾向があるように感じたし、同様な指摘をしている意見がネットでは多数散見されたので、当然の流れだと思う。

この人物の著書である「絶歌」については、出版後に何者かが全文をアップロードしてネット上に公開するという著作権侵害の事件も起こった。これは、一見すると遺族の感情を逆なでしたことに対する義憤に駆られた行為のようにも見えるが、ある種の打算に基づいた行為と思われる。

それはすなわち、「元少年A」の居場所と現在の名前の特定である。

現在は社会人の年齢であるから、著作権侵害を申し立てる時には当然、元少年はその立場を明確にしたうえで表に出る必要がある。そうすると、これまで「元少年A」について秘匿されてきた、現在の名前や住所も明かす必要が出てきて、匿名の安全圏から言いたい放題の内容を出版した当初の意図をくじく目的があったのではないか、よって、アップロードしたものは「元少年A」をおびき出す目的でこれを行った、挑発のプロではないか、そのように感じた。

ただ、現実は出版社が介しているので、法務上の問題は出版社が介在して対処したのだろう。出版社の管理下にいる間はそれで済んだし、出版社の言うとおりに動いていれば、今後も匿名の安全圏は守られただろう。しかし、今回の「元少年A」のホームページ作成は、出版社の知らないところで本人が勝手に開設したようである。これによって、出版社の身元保護の配慮体制は崩壊してしまった。今後も匿名の場から好き勝手な発言ができるという「元少年A」の前提かつ強みは失われたのではないだろうか。

「元少年A」のページはjimdoの有料プランで作成されている様だ。有料プランは企業がビジネス用途に使う目的としても提供されており、その辺のFC2ブログライブドアブログなどよりは興味本位で大量にアクセスがあっても耐えられるだろう。今後は「元少年A」であることを利用して、有名人として各方面に営業をかけるつもりなのかもしれない。

有名人を目指して表に出たがっているということは、今後少しずつ居場所や本名も分かっていくということだろう。ドメインのサーバーは海外で取得して身元がわからないようにしているつもりらしいが、日本国内のjimdoはKDDIが関与している。だから、今後は掲載内容によっては容易に法的手段がとれるようになる。

本人は細心の注意を払っているつもりでも、ページを作成した段階でアピールしたい衝動のほうが勝っている。出版社を介していないから、賞賛も批判も挑発も訴追も、全て直接本人に向く。ところが生憎、社会の底辺で堅実に暮らし続けられずに、結局自己アピールに走る程度の更生の無さ、精神面での弱さがある。そこで有名人になるべく一層アピールをするようになって、あっさりと身元が割れ、再度すべてを失ったとき、「元少年A」はどうするだろうか。

「元少年A」のホームページは中学生が書いた詩のようなタイトルになっており、精神的な成長が事件当時の段階で止まってしまったことを示唆している。オタク向けのアニメの舞台が中学や高校であるのと同じように、この時期を充実して過ごせなかったことへの後悔と執着が関係しているかもしれない。そして、精神的にこの程度ということは、潜在的に年長者や強い者の前では強く生きて行けず、自分よりも劣った者の前で虚勢を張ってガキ大将のように生きていくことしかできないし、その立場を得て安住したいからこそ目立って支持を得ようとしているものと思われる。

「元少年A」が出版社の手を離れて勝手に発言する場を持ってしまったことで、今後何らかの舌禍なり反発なりのトラブルを起こし、単なる大事件の前科者から一層社会的に追い詰められた立場になるだろう。そのときに不満が爆発して再犯に及ぶとして、標的は20年前と同じように中学よりは低年齢の子供になるのではないだろうか。このあたりが一番心配である。

警察は「元少年A」の動向を監視するなり、地域の警備を強化するなり、身を守るための情報を開示するなり、今後二度と罪もない一般人が巻き込まれないようにしてほしい。

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