はてなの決心高度

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。

ADs

SIMに食傷気味

先日発表されたVAIO S11は、画期的な特色としてSIMスロット搭載をうたっている。そして、VAIO自体がドコモ回線を利用して通信事業者に参入するのだという。

最近、SIMという言葉を見る度にうんざりする。

Wimax2を利用していて、通信はそれで事足りているからというのもあるのだが、スマートフォンがあり、テザリングも利用でき、スマートフォン事業者が公共の場でのwifiを提供している状況で、さらに通信機器を持つというのは重複している。丁度、PCにもスマホにもカメラがついていて、同じ機能は何個もいらないと思うようなものである。

そして、あちこちのサイトではどこのSIMが安いとか通信速度がどうとか書かれているのだが、だから何だというのだろうか。その情報を見て利用者が他社に偏在したら、今度はその会社の通信品質が落ちるのだろうし、いちいち情報に軽挙妄動して利用会社を変更するほどに、皆暇なのだろうか。

通信品質のレビューをしている人は、そのような仕事なのだろう。それ以外の人で、利用通信会社をいちいち変更したり、電話番号が頻繁に変わる人というのはどんな生活実態があるのだろうか。

利用会社が変わればいちいち設定を変える必要が出てくるし、期間によっては違約金が発生する場合もある。音声通話と紐づけた物だったら、MNPも必要になる。現在のNEXUSを契約するときにMNPの手続きをしたのだが、販売店の店員が手こずるほどに手順が分かりにくかった。

このあたりの機会逸失を考えると、同じ通信会社を使い続けたほうが得に見える。そして、そこまでSIMが乱売されるということは、通信会社はそれだけ回線を確保する必要があるということだ。これまで売られて回線として有効なものが一斉に通信しても、使用に耐えるだけのインフラを確保する必要がある。そんなものは無限にSIMを販売する限り無理な話であるから、次々と安いSIMに手を出せば出すほど、通信回線を借りている通信会社単位や提供元のドコモあたりの通信会社の制限は一層きついものになるだろう。自業自得だ。

それでもVAIO S11はSIMスロットを搭載して、VAIOも通信回線を提供するサービスを始めるのだという。表向きには利用者のネット接続への利便性確保という名目だが、それは嘘だと思う。PCの限られたスペースの中に通信機を内蔵して、電波干渉に耐えるように設計する必要がある。wifiだけならばその分の対策は必要ない。実際、これまで小さい・薄い・軽いを標榜していたVAIOの魅力を減らす結果になっている。

だから、SIMに手を出す目的は別にある。恐らく、通信回線を斡旋することによって得られるキックバックが目的ではないだろうか。

今どき広く普及している携帯電話の販売報奨金ビジネスは儲かるようで、どれだけ衰退した地方にも携帯ショップはあるし、地方の企業が事業内容を整理するときに他の業種のすべてを切り捨てて携帯ショップ一本に業態を絞ったという例もあるほど、通信会社から下りてくる販売報奨金は地方の産業と雇用をかろうじて維持するライフラインになっている。ネットショップで安く買われて成り立たない中で実店舗を構えている。

VAIOも衰退した地方の携帯ショップのように、販売報奨金ビジネスやブランドロゴ貸しで生き延びていくつもりなのかもしれない。

広告を非表示にする