はてなの決心高度

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。

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アイドル刺傷事件で思ったこと

アイドル活動をしていた大学生の女性が、ファンを自称する男に刺されて重傷を負う事件が発生した。似たような事件が以前にもあったし、今後も発生するのだろう。テレビの世界が架空であり、自分たちの生きている世界とは別の世界であるという認識を持たせず、簡単に接することが出来るというイメージを抱かせる昨今の売り出し方に問題があるのではないだろうか。

SNSやブログなどに私生活のことを書く。それは常識の範囲内で行動できる人達の間で情報を共有する使い方ならば、共通の思い出を共有したり、生活での発見を共感しあったり、楽しい使い方ができるのだと思う。だが、そこに常識や話の通じない者が入り込んでくると話は違う。特に、他者に対して優位に立つことで支配しようと目する者の場合は困ったことになる。

目の前に他者の私生活が書かれる。普通の者にとっては、それはどうも思わないか、プライバシー保護が杜撰だな程度にしか思わない。だが、常識の通じない者にとっては、本当は相手と面識が無かったり親しくもないのに親しくなったつもりになったり、本当はそうでないのにSNSの情報をくまなく見回って相手のすべてを知ったつもりになったり、それによって相手を管理下に置いた気分になるようになる。そして、目の前で書かれている私生活に介入して思い通りに取り仕切ろうとするようになる。

こうして、薄気味悪い書き込みや、現実での望まない接触が執拗に始まる。異常者が誰かのSNSを見ることで精神的にはっちゃけて、異常行動に及ぶまではほぼ一直線の経路があるように思う。SNSをくまなく見ることで相手のことを全部把握しているはずなのに、相手がSNSの中で展開している世界の中には肝心の彼らの存在は無い。そうすると、無理やりにでも相手の世界の中に入り込もうとしたり、その中心を占めて当然と考えるようになるのではないだろうか。

以上の内容は、以前に私がある異常者にされた不気味な接触から、対策を考えるうえで数名と検討していた時に出てきた見方である。別に私はアイドルでもなんでもないが、実体験だ。普通の生活をしていても、この手の困った人物がいる。ましてや、アイドルなどという不特定多数と接する仕事をするのであれば尚更回避する対策は必要になるだろう。向こうは自分のことを細大漏らさず知っているのに、こちらは相手のことを知らない状態で、私生活を侵食されたら怖いと思わないだろうか。それくらいの危機感を持って、ファンと接したらと思う。

今回の事件はアイドルが被害者であるが、全国的に有名な売り出され方をしているような所謂「メジャー」なアイドルと違って、過去に芸能事務所に少し所属していただけで現在は零細なイベントで細々と活動している自称アイドルが被害者のようだ。そのような立場だと、守ってくれる後ろ盾やノウハウが不足してくるのだから、尚更対人関係の距離感のおかしい人物には警戒すべきであるだろうに、売れるために焦ったのではないだろうか。有名どころのアイドルが握手会を開催して距離の近さをアピールしていることを真似する一方、アイドルとしての行動に相手を誤解させる隙を生んでしまったり、SNSなどに私生活を書きすぎたのではないだろうか。

「誰とでも仲よく」、学校の教育や世間のきれいごとではそう教わる。だが、本当は付き合う相手を厳選すべきである。誰とでも仲良くなっても命や人生の大事な決定を守ってくれない。

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